金剛證寺(こんごうしょうじ) 御朱印
『お伊勢参らば朝熊を駆けよ 朝熊駆けねば片参り』
と伊勢音頭の一節にも唄われ参宮する人々は当寺に参詣するのが常であったようです。
このお寺は伊勢神宮の鬼門を守るお寺。
姫路の城主・池田輝政公が再建した本堂は国指定有形文化財。
御本尊は日本三大虚空蔵菩薩の一つで、20年に一度の神宮式年遷宮の翌年にご開帳されます。
駐車場から階段を登り、仁王門をくぐります。
本堂の魔尼殿(国の重要文化財)でお参り。
御朱印は中に入って右側に、お寺の方がおられますのでお参り後にいただいてください。
赤い極楽門をくぐり、卒塔婆の道を抜けると延命子安地蔵を祀っておられる奥の院。
卒塔婆というのは、伊勢では、死者の霊は朝熊山から冥土に昇ると信じられていて、葬儀のあとに、奥の院に卒塔婆を建てて供養します。 これを岳参り信仰と呼ばれています。
私の祖父母がなくなった時もこちらに卒塔婆を建てました。
塔婆が並ぶ景色は圧巻でその光景を覚えています。
~朝熊岳金剛證寺~
正式名:勝峰山 兜率院 金剛證寺
伊勢西国三十三所観音霊場2番札所。
朝熊山経ヶ峯経塚出土品(国宝)
本堂、九鬼嘉隆像他3件(重要文化財)
古く欽明天皇の頃、暁台上人によって開かれ、平安時代には弘法大師(空海)によって堂宇が建立され、密教修業の大道場として隆盛を極めました。
その後応永年間(1394~1248年頃)に鎌倉建長寺開山大覚禅師の法孫である仏地禅師(東岳文いく禅師)が法燈の衰微を嘆き再興、以来禅寺に改められ、現在は臨済宗南禅寺派、別格本山であります。
御本尊の福威智満虚空蔵大菩薩は、日本三大虚空蔵菩薩の第一位として広大無辺な福徳・智慧の功徳を有する佛様であります。
【本堂】
慶長14年(1609年)姫路の城主池田輝政公の寄進により再建されたもので七間六間、一重寄棟造り、向拝三間、檜皮葺の堂々たる巨宇で桃山時代の精華をつくした建物です。
外部は朱漆、内部は金箔押です。伊勢神宮の奥の院ともいわれる如く、御本尊の福威智満虚空蔵菩薩とともに、天照大神をお祀りし神仏習合の思想を表しています。
朝熊岳金剛證寺は朝熊岳金剛證寺は伊勢志摩スカイラインの山頂付近にあります。
伊勢志摩スカイラインは伊勢から鳥羽に抜けることのできる有料道路です。
季節や行事によって通行できる時間帯が異なりますので、公式サイトをお調べ下さい。
その際に、「割引チケット」をプリントアウトしておくのをお薦めします。
普通自動車の通行料金(1,220円)が(980円)になります^^
遠方からお伊勢参りに来られて鳥羽で宿泊される方は、朝熊岳金剛證寺もお参りください。
伊勢志摩スカイラインを上って、朝熊山の山頂から見える景色はとても綺麗ですのでおすすめです。
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朝熊岳金剛證寺
三重県伊勢市朝熊町岳548
・近鉄五十鈴川駅からタクシー約20分
・近鉄朝熊駅から登山道経由2時間30分